FXではロットを上げ過ぎてはいけない
FXトレードをしていると、ついつい欲が出て大きなロットで一気に儲けてやりたいと思ってしまうでしょう。
しかし、過剰なロットにより証拠金維持率が低下し、強制ロスカットになってしまう可能性が高まります。
ロットが大きいと利益も大きくなりますが、損失も大きくなります。
確かに一回で大きな利益を得ることはFXトレードでは大切ですが、もし連敗してしまったらどうでしょうか?
専業トレーダーの私でも、連敗することはあります。
資金が一気に目減りしてしまうと、精神的にも焦りを感じるようになり、その分を早く取り戻さなければという感情になり、そのためにはさらに大きなロットで取り返そうとしてしまう人もいるでしょう。
しかし、一度負けたという事は、その時のシナリオが間違っていたという事であり、もしその相場がレンジ相場であった場合は、上下に振られて、いくら売りと買いを繰り返しても往復ビンタを食らってしまう可能性があります。
ですから、ロットが大きい事によるデメリットは、多くの人が思っている想像以上に大きいという事です。
例えば、資金30万円でXMのレバレッジ888倍でトレードをする方は、0.7ロット(7万通貨)ほどで証拠金維持率は2000%ほどになります。
この程度であれば、仮に100Pips動いたとしても約7万円の増減です。
しかし、もしその30万円が全財産だったらどうでしょうか?
このトレードで負けたら家賃も払えない、飯も食えないという状況の場合、恐怖と不安により冷静な判断も出来ないでしょう。
ですから、ロットのコントロールも大切ですが、そもそも余裕資金で行えているかどうかも大切になります。
失っても問題ない金額で、精神的に負荷のかからないロットは人それぞれ違うはずなので、ご自身で少しずつ試していくのが良いでしょう。
間違っても証拠金維持率ギリギリのロットはやめておきましょう。
ロットの高い取引はリスクリワードを意識する
ロットが大きい取引の場合、損小利大を意識しなければいけません。
よくTwitter上に見られるスキャルピングを主体とする人がいますが、ロットが大きいため確かに一回で大きな利益が出ているように見えますが、損切りと利益の幅が1対1になっている場合、勝率を常に50%以上に保たないと利益が残りません。
単純に、2回のトレードで1万円のプラスと1万円のマイナスであった場合、勝率は50%ですから、常に負けより勝ちの回数の方が多く無ければいけません。
しかし、もしストップロス(損切りライン)が1万円、テイクプロフィット(利益確定ライン)が10万円の手法で勝率が10%であった場合でも、理論上資金は残ります。負け9回でマイナス9万円と、勝ち1回でプラス10万円=手残り11万円という具合です。
こう考えると、リスクリワードさえしっかりと管理していれば勝率が10%あれば勝てる訳ですから、こう考えると簡単に勝てそうな気がしませんか?
後は勝率を高めるようにスキルを身につけて行くだけで良いのですが、むやみに損切りは10Pips、のようになんの根拠もない数字だけで設定したルールではいけません。
相場で損切りするべき場所、エントリーするべき場所、利益確定するべき場所はあります。
ですから、適切な知識を全て身につけた上で、そういった戦略を考えてトレードしていく必要があるのです。