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【XM】主な通貨ペアの特徴と解説
FXでは通貨ペア選択が非常に大切です。特にXMは通貨ペアが非常に多いので間違ったものを選んでしまうと大変なことになってしまいます。
そこで今回はメジャーな通貨ペアとマイナーな通貨ペアに分けてそれぞれの特徴について解説します。
メジャーな通貨ペアの特徴
メジャー通貨ペアは主に米・ユーロ・日本・イギリスの組み合わせの通貨ペアです。
これらの1番の特徴はスプレッドが狭いことでコストを抑えやすいのが魅力と言えます。また、取引人口がとても多いので流動性が高くレートが安定しています。
流動性が低いと巨大な資金を持つ機関投資家がトレードをするとレートが大きく動いてしまいますし、スプレッドが開く上にスリッページも起こりやすいので短期間の売買には向きません。
メジャー通貨ペアでは総じてコストがあまりかからないので取引単位を多めにしてデイトレードやスキャルピングを行うのが主流です。
そして、意外にもメジャー通貨ペアはスワップポイントも悪くないのが嬉しいポイントです。
通貨ペアごとに差があるので詳しくは以降を参照してもらうことになりますが、米ドル円やユーロ米ドルは高金利通貨ペアには及ばないものの悪くないレベルなので長期取引をしても旨味があります。
このように、メジャー通貨ペアは狭いスプレッド・高い流動性・スワップポイントの全てを兼ね備えているので、デイトレードの場合などはメジャー通貨ペアだけでも問題ないでしょう。
それでは、各メジャー通貨ペアの特徴を見ていきましょう。
・ユーロ米ドル(EUR/USD)
ユーロ米ドルは欧州の通貨であるユーロとアメリカの米ドルの組み合わせです。
この通貨ペアが最も多く取引されており、非常に流動性が高いです。また、取引人口が多いため比較的チャートの動きが捉えやすいという特徴があります。
例えば1度トレンドができたらなかなか終わらず、一方的な方向へとにレートが動きがちです。
このため、安易に逆張りを行うのはリスクが高いと言えるでしょう。スプレッドも狭く、XMのスタンダード口座の場合は1.7pips程度です。
XMなど海外FXは流動性が高いほどスプレッドが狭くなるのでかなり有利と言えるでしょう。
スワップポイントはスタンダード口座の1ロット(10万通貨)でおよそ400円程度です。注意しなければならないのは売りではプラスのスワップポイント、買いでマイナスのスワップポイントが付与されることです。
基本的には買いでスワップポイントが付与される通貨ペアが多いので、何でも買っておけばスワップポイントが稼げると思っている人もいるでしょう。誤って買ってしまうとマイナススワップ(金利分を支払うこと)になってしまうので覚えておきましょう。
取引時間は夕方〜深夜が望ましいです。ユーロは欧州の通貨なので市場が開いているロンドン市場(17時〜翌朝1時)に大きく動きますし、米ドルはニューヨーク時間(夜10時〜翌朝7時)にかなり動きます。
・米ドル円(USD/JAY)
米ドル円はアメリカドルと日本円の組み合わせの通貨ペアです。これは世界で2番目に多く取引される通貨ペアであり、ユーロ米ドルと同様に流動性が高く安定しています。
米ドル円の特徴は極めて安定していることです。1日に1円も動くことは多くなく、ボラティリティは狭い方の部類に入ります。
スキャルピングやデイトレードの場合ある程度の値動きが求められるので他の通貨ペアと比べると値動きは少ないですが、トレードしやすいとも言えます。
スプレッドは1.7pips程度とユーロ米ドルと同様にかなり狭いのでコストがかかりません。
スワップポイントはスタンダード口座の1ロット(10万通貨)の場合280円程度となります。
よく動く時間は米ドルがよく動くニューヨーク時間とそれに次いで取引量の多いロンドン時間です。
この通貨ペアには日本円が含まれているので東京時間(9時〜17時)に動くのではないか?と思うかもしれませんが、東京時間は全体的に値動きが少な目なのでそこまでは動きません。
動きが小さい故に大暴落などは起きにくく、初心者の方が練習にトレードするには良いでしょう。
また、スワップポイントを狙いに行くのも良いかもしれません。
・ポンドドル(GBP/USD)
ポンドドルはイギリスの通貨であるポンドとアメリカドルの組み合わせの通貨ペアです。
この特徴はとにかくレートが大きく動くことです。ポンドは「暴れ馬」「機関投資家のおもちゃ」と呼ばれるくらいなのでボラティリティがとても高く、メジャー通貨ペアの中ではかなり不安定な方と言えるでしょう。
一般的には上級者向けと呼ばれていますが、レベルを問わずスキャルピングやデイトレードを行う場合にはこの通貨ペアは活用したほうが良いでしょう。
基本的には短期取引を行う場合動きが無ければチャンスが来ないので、よく動く時間帯を探すなどの工夫を行う必要があります。その点では常時大きく動くポンドドルはかなり有効であると考えて良いでしょう。
もちろん、一歩間違えるとすぐに含み損が大きくなってしまうので扱いは簡単ではありません。
必ず取り返しのつかないダメージを負う前にリスクを計算して損切の設定をしておきましょう。
スワップポイントは売り買いどちらを選んでもマイナスが出ます。1ロット(10万通貨)の場合買いでマイナス760円程度、売りでマイナス15円程度です。
売りの場合はプラスマイナスゼロに等しいのですが、マイナスであることに変わりはないので長期取引には向いていません。
また、スプレッドは2pips程度と悪い水準ではないです。
大きなボラティリティ・恵まれないスワップポイント・狭めのスプレッドなど短期取引向いている要素が多くある通貨ペアと言えます。
・豪ドル米ドル
豪ドル米ドルはオーストラリアのオーストラリアドルとアメリカドルの組み合わせです。
この通貨ペアの特徴は米ドル円とほぼ同じと捉えて問題ありません。あまり大きく動くことがなく極めて安定しており、流動性も高いです。
スプレッドも1.7pips程度と悪くありません。ただ、明確に劣っているのがスワップポイントです。
売り買いどちらもマイナススワップで、1ロットの場合買いはマイナス300円程度、売りはマイナス85円程度となっています。
こうした特徴があるので基本的には米ドル円に劣りますが、動く時間帯で差別化することはできます。
豪ドル米ドルは主に早朝のオセアニア時間とニューヨーク時間に動きます。
このため深夜から早朝に強い通貨ペアなので仕事の都合で夕方にはできない方などにはオススメです。
・ユーロポンド(EUR/GBP)
ユーロポンドはユーロ・イギリスの通貨の組み合わせであり、どちらも欧州同士の通貨ペアです。
どちらも近い国の通貨なので同じようなニュースで通貨が売買されるので差が付きにくく月足レベルでは非常に綺麗なチャートを作っています。
ただ、どちらの通貨ペアもメジャー通貨の中ではかなり不安定ですから短期相場ではかなり荒れた動きを見せることが多いです。
スプレッドは1.8pips程度と標準的であり、トレード回数が多くなる短期取引でも問題ないでしょう。
大きく動く時間帯はロンドン時間とニューヨーク時間ですが、欧州の銀行が開いているロンドン時間にはかなりの値動きを見せます。
スワップポイントは1ロット(10万通貨)の場合売りでプラスに85円程度、買いでマイナス750円程度なのでスワップポイント狙いのトレードには向かないでしょう。
マイナーな通貨ペアの特徴
マイナーな通貨ペアの特徴は、流動性が低いことからスプレッドが広く、スリッページも起こりやすいです。スキャルピングなど短期取引には向いていません。
よほど値動きが読みやすいといった場合などであれば問題ありません。
ただ、金利が良い通貨があるのでスワップポイントだけは有利なものもあります。
XMの場合次の3通貨がスワップポイントに恵まれています。
・ユーロトルコリラ(10万通貨につき2200円程度)
・米ドルトルコリラ(10万通貨につき1200円程度)
・ユーロ南アフリカランド(10万通貨につき1400円程度)
ただ、スワップ狙いのトレードは非推奨です。
スワップポイントが高いということは魅力のない通貨であり(だからこそスワップを付けて買ってもらおうとしている)売られやすいのでスワップでは勝っても肝心の差益で負けやすいので結局負けやすい難点があります。
しかも、差益で有利になり出すとFX業者がスワップポイントを下げ始めるので長期間保有するのはかなり不安なのです。
実際に「XM ユーロトルコリラ」などのキーワードで検索すればスワップが1日に6000円以上付くと言っているサイトが多くあると思われますが、もう既に2000円程度まで落ち込んでいます。
このように、トレード的にはかなり不利な状況になりやすいのでできればメジャー通貨ペアを利用しましょう。
【抜粋】
現在、トルコの銀行監督当局が海外の金融機関とのデリバティブ取引の上限を引き下げたことで、トルコスワップ市場は乱高下しており、「トルコリラ/円」のスワップポイントは受払額が大きく変動しており、今後は、「トルコリラ/円」の受け払いの方向が逆転する可能性もございます。— 🇹🇷 ιѕтanвυl wιnd 🇹🇷トルコリラ (@Back_to_point) February 14, 2020
XMで通貨ペアを追加するには?
XMで通貨ペアを追加するにはログイン後に操作する必要があります。XMでは多種多様な銘柄を取り揃えているので、多くの銘柄を狙う場合にはXMの口座を開設しておくと良いでしょう。
まずはMT4かMT5を開き、右上の+の部分を押して下さい。
メジャー、マイナー通貨の他に、更にマイナーなものや、CFD・コモディティ(金、銀、原油)などがあります。
それぞれの特徴を抑えておきましょう。
Majors メジャー通貨ペア
Minors マイナー通貨ペア
Exotics 更にマイナーな通貨ペア
Cash Indices 株価指数
Spot Metals 金と銀
Precious Metals パラジウム
Commodities ココアやトウモロコシなど
Energies オイルや天然ガスなど
Indices 先物株価指数
Cryptocurrencies 仮想通貨(現在取引休止)
CFDや金についてはこちらの記事で詳しく説明しております。
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1番上の「majors」を開くとメジャー通貨ペアが出てきますので取引したいものを追加しましょう。
左の+ボタンを押す事で一括で追加する事が出来ます。
まとめ
今回はメジャー・マイナーな通貨ペアについて解説しました。デイトレードであれば流動性が高くスプレッドが狭い通貨ペアが有利でしょう。
その中でも特徴をよく見て頂き、適切なものを選択して下さい。
マイナーな通貨ペアはスワップポイントが優れていますが、勝てる環境になるとスワップポイントが減らされる傾向があるのであまりオススメではありません。
スイングトレードや長期目線であれば多少のスプレッドはあっても、マイナーな通貨ペア等を使っても問題は無いでしょう。