Galaxy DAOのホワイトペーパーが更新、GEMFOREXの出金はあるか

2023年8月15日

Galaxy DAOのホワイトペーパーが更新、GEMFOREXの出金はあるか

8月15日、Galaxy DAOのホワイトペーパーが更新されました。

更新されたホワイトペーパーの重要な部分を抽出しました。以下は翻訳後の文章です。

出金はやはり以前記事でも予測した通り、現金ではなくGBONDと呼ばれるクレジットトークン、つまり仮想通貨の形で支払われることになるようですね。

GBONDの利点↓

利息を得る能力
公的に取引可能な暗号トークンの報酬のためのステーキング
収益分配権
スタートアップ投資機会
ギャラクシーDAOガバナンストークン権など

「プライベートマーケットでの購入、再販、または転送は利用できません」

このままではGBONDは現金化できないので、他のトークンに変換する必要があります。

GBONDのロックと遅延損害賠償トークン(DDT)

GBONDはロックされた状態で発行され、これを一度だけロック解除することができます。

全額しかロック解除は出来ず、再ロックはできません。

例えば、あなたが9月1日時点で10000ドルの出金遅延があった場合、9月2日に10000GBONDを受け取ります。

そして遅延損害トークン(DDT)として、年間5%の利息を受け取ります。年間500ドルの利息になります。(毎月41.66ドル)

このDDTをどうやって現金化や他のトークンに変換するかなどの方法は現状書かれていません。

ロック解除されたGBONDに応じてUSDCを借りることが出来る

ユーザーはGBONDを貸出プロトコルに入金し、入金されたGBONDの金額に対してUSDCを借りることができますとあります。

1GBOND毎に0.05USDCを借りることが出来ます。USDCとはドルと紐づけられたステーブルコインのことです。

10000USD持っている人は500USDC分を借りれるという事になります。

この借入の金額はギャラクシーDAOの収益に基づいて増加されるとの事ですが、ギャラクシーDAOがそこまで収益を得られるとは思えません。また、USDCを借りて何をするの？という事です。皆さんが求めているのは出金出来るかだけだと思います。

もし、このUSDCを借りた場合の金利はいくらなのか、借りたUSDCを失ったら当然GBONDも失われるでしょうから、そういった詳細は後日リリースとのこと。

GalaxyDAOのGBONDリキッドステーキング

GBONDをロック解除すると、ステーキングという収益分配の仕組みが行えます。

これを行うとstGBONDで支払われる年間25%の利息が得られるとのことです。こちらはDEXとCEXで取引可能なトークンになるようです。

ステーキング期間によって得られる収益率は変わりますが、DEX等で取引が出来るようになったとして、誰が買うのでしょうか？

結局これで収益を得たとしても、それを現金に交換できなければ意味がありません。stGBONDを買いたいという人が大勢いれば、現金に交換することが出来ます。獲得例では、10000GBONDの場合stGBONDが10000stGBONDにするのにロック期間4年を選択します。

GBONDをステーキングプールから償還したい場合はstGBONDの金額を返すことでGBONDを取り戻すことが出来るというのは中々厳しいものです。現状、GalaxyDAO運営側のお情けなのか10000USDCがプールされ、ものの10分程度で全て売り抜けた猛者はいました。

ただ、今後もUSDCプールに何度も追加される事はないと思うので、争奪戦になりそうです。

stGBONDはTradeplanetsで使えるトークンに転換可能性などと色々書かれていますが、全く想像が出来ないことから、誰も買わず将来性もないトークンと言えるでしょう。

まとめ

ロックされたGBONDを保有→年間5%のDDTが得られる
ロック解除→USDCを借りられる(1GBONDあたり0.05USDC)
ロック解除→ステーキングでstGBONDが得られる(年間25%)

結論として、そのstGBONDが市場で売れるのかどうか、かなり厳しいと思われる

現在将来的にこの暗号商品をリリースするために、取引所であるTradeplanetsを作成中とのこと。

完全なGalaxy DAOホワイトペーパーは後日リリースされるとのこと。

GEMFOREX買収の詳細

GalaxyDAOはGEMFOREXに買収されたことになっています。

結論、トークンの現金化は期待できない

今回の発表は以前書いた記事にも書いた通り、予想通りトークンで付与との結果となりました。

以前の記事↓

STGBONDをリキッドステーキングして得られたとしても、stGBONDの価値が市場で評価されなければ、現金化することは難しいと考えられます。ただし、何かの拍子にstGBONDの価格が高騰したりした場合や少額の場合は、引き出せる可能性は0ではないですが、限りなく0に近いでしょう。今回のように運営側のお情けが数回あるかもしれないので、それを待つくらいしか希望はないでしょう。

これは今後のGalaxyDAOの成長によると思いますが、現状では厳しいとしか言えないというのが結論です。

現状はUSDCをレンディングし、5%でも6%でも引き出しながら、stGBONDをリキッドステーキングし、プールを監視して入ったら速攻売り抜けるという方法で運が良ければ遅延金額の105%を手に入れる事が出来る可能性はあります。おそらくこれが出来るのは数人で終わると思いますが。

GalaxyDAOのプロジェクト単体としてみても、数々の暗号通貨やNFTプロジェクトなどを管理人も見てきましたが、このホワイトペーパーを見る限り、ほぼ間違いなくGalaxyDAOが大きくなる事は無いと見ています。現金化することも非常に困難と言えます。

なぜGalaxyDAOはここまで回りくどくユーザーにメリットのない事を行うのでしょうか？

それは、経営陣が法的に詐欺だと言われないためだけの逃避手段のためでほぼ間違いないです。

以前のままでは顧客の資金を持ち逃げする事になってしまうので、永久に返済する意思を見せなければなりませんでした。

なぜなら詐欺というのは騙そうとする意思があるかないかが違法になるか合法になるかの境目だからです。

しかし、今回の場合は出金遅延金を暗号資産という形にして返す事により、「一応出金は完了しました」という事になるのでしょう。

しかし、これを現金に換えるためには、第三者がstGBONDに価値を見出して、買う必要があります。

ここまででGalaxyDAOは全くお金を使わなくて済むのです。つまり、実際に遅延金を現金で返さなくても、数字を並べただけで

「はい、10000GBONDで返しましたよ？」

という事が出来てしまったのです。巧妙な手口です。