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【MT5】スマホの気配値の詳細(設定)に表示される用語について徹底解説
MT5のスマホでは気配値の通貨ペアの詳細(設定)から取引条件が見れます。難しい用語が多く理解出来ない人も多いため、今回は用語を細かく解説していきます。
MT5の気配値の詳細について
MT5アプリで気配値の詳細を表示するには、気配値表示の画面から詳細を出したい通貨ペア(銘柄)をタップします。
「詳細」という表示が出てきますのでタップすれば詳細へ移動できます。実際の画面に表示されている順番通りに解説していきます。(Androidの方は通貨ペア→設定から見れます)
また表示されているパラメーターに関しては通貨によって異なりますが、あらかじめ設定されているものなので変更することはできません。
1.桁
桁の数値は「小数点以下の桁数」を表しています。
- 桁が3の場合 1.234
- 桁が5の場合 1.23456
通貨によって桁数は変化しますが、理由は取引される通貨の価値と数値が国によって異なるからです。
- アメリカの1ドルは日本円で約110円(2桁の差が発生する)
各国通貨の補助単位として1/100まで出すのが一般的となっていますので、ドルと円を対等な価値で表示するにはドルが「1.0000」円が「1.00」になります。さらにXMでは「フラクショナル・ピップ価格設定」を導入していますので1/1000までの単位を出せるようになっています。
XMは「最小変動価格」を1ポイントとしているので、より細かい単位を設定することで値動きの幅が少なくても大きな利益を出せるようになっていると言えるでしょう。
桁数は「デジット」と呼ばれているので覚えておきましょう。
2.取引単位とスプレッド
取引単位は1ロットの通貨量を表しています。ドル円だった場合は100,000と表記されていますので、現在どのぐらいの通貨量を取引しているのかをすぐに確認することが出来るようになっていると言えるでしょう。
スプレッドは「浮動」と表記されています。「浮動」の意味は定まらずに揺れ動くこと。スプレッドは一定ではなく取引する時間帯によって変わるということを表しています。
*スプレッドとは取引する時に掛かる手数料のことです。
3.ストップレベル
取引する時に入札した金額に対して「指値」「逆指値」を決められる値のことです。ストップレベルは通貨によって変動します。
ドル円の場合
ドル円のストップレベルは40なので現在の価格である「108.828」を基準に前後40ポイント(4pips)の価格以内に指値や逆指値を設定することは出来ません。
指値や逆指値を入力したのにエラーが出てきてしまう時は、基準の価格以内に指値や逆指値を設定している可能性が高いのでストップレベルを確認してみましょう。
4.証拠金通貨と損益通貨
証拠金通貨は証拠金を計算する通貨のことです。USD/JPY(ドル円)で取引している場合は「USD」(ドル)になります。損益通貨は損益を計算する通貨のことでドル円の場合は「JPY」(円)になります。
5.計算
証拠金の計算方法について表しています。
証拠金の計算方法の種類
- Forex
- Contracts
FX(通貨)の取引であれば「Forex」、CFD(通貨以外)の取引であれば「Contracts」の表記になります。CFDの証拠金計算はFXよりも複雑になっておりますので、CFD取引を開始する前に確認しましょう。
6.チャートモード
チャートモードはチャート内に表示される価格ラインが何を基準に動いているのかを表しています。初期設定は「売り気配値」になっています。
売り気配値の場合
価格ラインは買値気配値を追加することが可能です。チャートを表示させている状態で画面をタップすると「設定」が出てきますのでタップします。「買値気配値ライン」をオンに変更すれば買値気配値を表示させることが出来ます。
買値気配値を表示させた場合
売値と買値の価格ラインが表示され両方同時に確認出来るようになります。売値と買値の価格ラインを同時に見ることで取引のタイミングをより計りやすくなります。
FXにはビット価格(売値)とアスク価格(買値)があり、売り注文の時は「ビット価格で約定、アスク価格で決済」買い注文の時は「アスク価格で約定、ビット価格で決済」になります。
両方表示させておくことで感覚ではなく目視で取引を行うことが出来ます。また売値と買値の差がスプレッドなので、同時に確認することでスプレッド幅にも注意を払うことが出来るでしょう。
7.トレード
トレードはどの取引モードで通貨の取引が行えるかを表しています。「フルアクセス」となっていますので、売り買いや決済が自由に出来るということです。取引モードにはロングのみやショートのみ、クローズのみなどがあり、取引を完全に禁止する取引モードも存在します。
8.GTCモード
GTCモードとは「GTC」の設定について表しています。GTCとは自分が指定した指値または逆指値まで価格が達しない限り取引を継続させるシステムのことです。GTCモードの表示は「キャンセルするまで有効」となってますので、指値や逆指値を設定した場合どちらかに価格が達すれば取引は終了となりますが、それ以外では自分でキャンセルするまで取引は継続されます。
9.最小数量と最大数量
1回の取引で購入出来るロット数の最小数量と最大数量を表しています。ドル円の表示は最小数量が「0.01」最大数量が「50.0」になっていますので、この数値の範囲内であれば取引可能です。50ロット以上取引したい場合は何度かに分けて注文を入れる事になります。
FX(通貨)の場合は銘柄を変えてもほとんど変化はありませんが、CFD(先物や貴金属)になると数量が大きく変わってきますので取引する前に確認したほうが良いと言えるでしょう。
最大数量の下にある「最小取引数量」はロット数を決める時に調整出来る最小単位のことです。
10.スワップタイプ
日にちをまたいで取引した時に発生するスワップの計算方法を表しています。「ポイント」と表示されていますが、1ポイント「0.00001」で計算するという意味になっています。
他にはパーセンテージで計算したり証拠金通貨で計算したりとさまざまです。スワップはプラスにもマイナスにもなる可能性があるので、長時間取引することが多い人は取引する前に確認したほうが良いと言えるでしょう。
11.買いスワップと売りスワップ
それぞれのスワップの価値を表しています。数値がプラスであればスワップが発生した時にお金が貰えますがマイナスであればお金を支払わなければなりません。
ドル円は買いスワップが「2.87」売りスワップが「-8.83」と表示されているので、売り注文の持ち越しは不利になるという事は覚えておきましょう。
*スワップは固定ではありませんので定期的に確認することをおすすめします。
12.スワップ3日分
土日に取引を行えないため、金曜日の夜から月曜日の朝までポジションを持ち続けた場合は3日分のスワップが発生します。その時に発生したスワップを何曜日に支払うのかを表示しています。「水曜日」と表示されていますので、水曜日に一括で3日分のスワップが差し引きされます。
13.マージンレート
マージンレートの「初期」は取引時に必要な証拠金維持率を表しています。ドル円の成り行き買いと売りは「1.0000000」となっていますが1=100%という意味なので、成り行き買いや売りをする時は証拠金維持率100%以下の残高では取引することはできません。
「メンテナンス」は通貨購入後に必要な証拠金維持率の最小値を表しています。
Buy limit=買い指値注文
Sell limit=売り指値注文
Buy stop=買い逆指値注文
Sell stop=売り逆指値注文
Buy stop limit=買いストップリミット注文
Sell stop limit=売りストップリミット注文
これらは全て予約注文となりますので、証拠金維持率は関係なく予約することが出来ます。そのため「0.0000000」となっていますが、予約の条件を満たして取引を開始出来る状態になった時に証拠金維持率が100%以下の場合は注文エラーとなり取引することは出来ませんので注意しましょう。
通貨の証拠金維持率は「1.0000000」がほとんどですが、CFDになると銘柄によって異なりますので、取引する前に確認しましょう。
14.セッション(クォーツ、トレード)
セッションのクォーツは「価格を提示する時間」トレードは「取引出来る時間」を表してます。
表示されている時間は「GMT+2」になってますので、日本時間に変える場合は「+7時間」で見る必要となります。
*日本時間はGMT+9
例・月曜日00:00-24:00=07:00-火曜日の7:00
通貨の時間帯はほとんど変わりませんが、CFD(先物や貴金属)はクォーツやトレードの時間帯が大きく変わりますので、確認してから取引したほうが良いと言えるでしょう。
またXMでは市場閉鎖10分前と市場開始から5分は流動性が低くロスカットになる可能性があるため、取引ができないようになっています。
MT5の気配値詳細を上手く使えば取引に活かせる
気配値詳細にはいろいろな情報が表示されていますので、1度理解してしまえば、本来XMのホームぺージで確認するようなこともMT5の中だけで完結することも出来ます。
他の銘柄を追加したくなった時でも追加する前に気になる銘柄をタップするだけで、詳細画面が出てきます。どのような設定になっているのかを把握するだけでも取引を有利に進めることが出来ると言えるでしょう。
MT5を使える業者は多くありませんが、XMでは使用出来ますので、機能を十分に活かして利益を上げられるようにしましょう。