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FXのロウソク足とは?見方と使い方を解説。
ロウソク足は実際にMT5を起動してチャートを見ると出てくると思います。
まずロウソク足には陽線と陰線があります。
陽線は上がった、陰線は下がったという事です。
株やFXの国内口座等のチャートでは陽線は赤、陰線は青で表示されていることが多いですが、MT5では黒が陽線、白が陰線の表示になっています。
色に関してはチャートの設定で変更することが出来ます。
こちらがロウソク足の陽線になります。ロウソク足が刻まれるタイミングはチャートの時間足設定によって変わります。M1なら一分毎、H1なら一時間毎に一つのロウソク足が形成され、次のロウソク足を作ります。
先ほど陽線は上がった時に出ると言いましたが、その一つのロウソク足が出来る間ずっと上がっていたわけではなく、その中でも細かく上下しながら最終的にそのロウソク足が形成されているので、同じロウソク足の形でも、その中身は変わってきます。
例えば上の画像のロウソク足ですが、始値の位置からロウソク足が始まり、下ヒゲがあることが分かります。この下ヒゲは下がったけど買われて上がったことを意味します。逆に上ヒゲは上がったけど売られて下がったことを意味します。
ですからそのロウソク足だけをみても結局のところ細かくどんな動きをしたのかまではじっと見ていないと分かりません。
ただそのロウソク足が出来たという事自体には意味があり、多くの投資家たちもロウソク足の形で今後どういった動きをするのか判断の材料になります。
逆に陰線の場合始値は上、終値は下になります。終値が始値より上であるか下であるかによって陽線か陰線かが決まります。始値と終値が同じ場合は十字線になります。
こちらはすごく長い陽線です。5分間の間にかなり上昇しています。
こちらはかなり長い陰線です。
こちらは長い上ヒゲです。
長い下ヒゲです。
長い陽線よりも長い陰線の方が若干長くなる傾向があります。これは上昇するよりも下降する方が人は恐怖を感じやすいため、損切りによる決済注文が上昇の時より多く出るためだと思われます。
ロウソク足のパターンだけで取引しない
ロウソク足にはロウソク足の形によって名前が付けられており、それぞれに今後の動向を示唆する意味があります。
ただし結局のところロウソク足だけで判断して勝てるというわけではありません。チャートパターンや上位足を分析したうえでロウソク足の形も見ることにより、相場分析の優位性が高まります。見るべきポイントはチャートパターンであり、ロウソク足の形で一番気にするべきポイントはヒゲだけです。
何度も同じ位置でヒゲを付けている場合は、そこを抜けたら一気にブレイクアウトすることも考えられます。
もしくは底値や高値にヒゲが出た場合は相場の転換サインにもなります。ですから、今回ロウソク足の形による売買判断の方法はお伝えしません。
ここで買いサインや売りサインを教えても、基礎的なチャート分析を知らなければ意味をなさないからです。その点をきちんと理解していれば、ロウソク足のパターンや種類の意味等をすべて覚えなくても大丈夫です。
本当に重要なポイントはやはりヒゲであるという事だけ頭に入れておくといいでしょう。
上位足に置けるロウソク足
短期トレードであっても上位足を把握しておくことで全体の流れを見通すことはとても大切です。
上位足が上昇トレンドであるときに短期トレードで売りを入れるという事はリスクが大きいと言えます。ロウソク足の陽線が上位足(四時間足、週足、日足等)に連続して出現しているような場合等は特に気を付ける必要があります。
初心者が気を付けるポイント
色々なサイトではロウソク足の売買判断について書かれていますが、基本的にそれだけを知っているからと言って勝てるわけではありません。サインが出てからでは遅いという事もありますし、結局のところロウソク足だけで判断するのはやめておいた方が良いでしょう。
まずはチャートをよく観察し、ロウソク足の動き方や特性を理解することがまずは大切です。
特に短期トレードではちょっとしたロウソク足の急上昇等に振り回されてしまう方もいるでしょうから、まずは為替というものは急激に動いたり、上がったと思ったけど上ヒゲをつけてすぐに下がってしまう事があるという事を理解しておく必要があります。
目先の値動きに翻弄されてしまってはトレードどころではありませんので、しっかりと値動きはこういうものだという認識をしておくことで、短期トレードあっても冷静に判断することが出来るでしょう。
まとめ
- ロウソク足は陽線と陰線があり、終値が始値より上か下かで決まる。
- ロウソク足が一つできるのにかかる時間は時間足設定による。
- ロウソク足には様々な種類があり、売買判断の基準にはなるが、それだけで判断できるものではない。
- ロウソク足を見るときに特に重要なポイントはヒゲである。
- 上位足の流れをよく把握しておく。
- 目先の値動きに翻弄されないよう、よく値動きの特徴を観察すると良い。
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