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FXのPips(ピップス)とは?
Pips=Percentage in Pointsの略であり、あるポイントでの1パーセントという意味です。
よくFXトレーダー同士のコミュニティや、ブログ、商材等などで、今日は「+何Pips稼いだ!」、「月間2000Pipsを稼げる!」等、主に自慢するために使われます。
何円儲かったか具体的に書くのが嫌な人には便利な書き方です。
しかし例えPips数が多いから凄いのかというと、そうではありません。
例えば+100Pips取りました!という人と、+1Pipsでした!という人では、一見100Pips取った人の方がすごく見えます。
しかし100Pips取った人の利益を見てみると、0.01ロットで100Pips取ったので利益は1000円でした。逆に1Pips取った人は100ロット張っていて10万円の利益でした。(手数料は除く)
というように、Pips数だけでロット数までは分かりませんので、その人の実力をPipsだけで測ることは出来ないのです。
通貨のPips
それでは通貨のPipsについて解説します。
上の画像ではUSDJPY(ドル円)での価格です。
円が絡む通貨では、少数第二位の所が1Pipsです。
円が絡むと1Pipsは1銭と表記することも可能です。小数第三位の所は0.1Pips=1厘と表記できます。
円は1円が最小単位ですので、
1円×1/100=0.01円=1銭=1Pipsという事になります。
つまり1000Pips取ったという事は1円取ったという事と同じ意味になります。
こちらはEURUSDの価格になります。
その他の通貨は小数第四位が1Pipsとなります。
ドルの場合にはその下の単位にセントがあるので、
1セント×1/100=0.01セント=1Pips
これが最小単位になります。
しかし通貨ペアの価格はセントで表記されてはいません。
ドルに直さなければいけないので、まず1ドル=100セントですよね。
つまり、0.01セント×1/100(ドル換算)=0.0001ドル=1Pips
という事になります。
上の画像の値段で言うと、1.17738ドルですから、左から1.00ドルが100セント、0.10ドルが10セント、0.07ドルが7セント、0.007ドルが0.7セント、0.0003ドルが0.03セント、0.00008ドルが0.008セントということになります。
ちなみにセントより下の通貨単位(1/1000ドル)のことをミルと言いますが、通貨として流通しているわけではないので、考えなくてもいいでしょう。
GOLDの場合は上記が1Pipsになります。
ロットとPipsの利益計算表
海外口座の場合は基本的に1ロット10万通貨ですのでお間違え無く。(XM マイクロ口座は1ロット1000通貨。国内口座は1ロット1万通貨)
ここに手数料やスプレッドを加算すれば、ロットといくら稼げるのか計算が出来ます。
実際はいくら稼げるのか計算すると期待しすぎてしまう事もあるでしょう。
損失の計算もしっかりと行って適切なロットでトレードしましょう。
まとめと考察
FXトレードにおいて何Pips取ったかという事は、ただ値幅をどれだけ取ったかを表すものであり、その人の実力をPips数によって判断するという事は間違っていると考えます。
値幅をたくさん取るという事は時間がかかります。時間はリスクです。時間が長ければ長いほど判断することが多くなり、メンタル面でも間違った判断をしやすくなります。
私が思うに、ロットを張ってなるべく少ない時間で10Pips~20Pipsほど取る事が出来た方がよっぽど効率が良いと言えます。
ですので手法を買う時など、やたら獲得Pips数の多さを強調している商材は危ないと思っていいでしょう。
通貨の読み方に関しては、あまり難しく考える必要はありませんので、円が絡んだら少数第二位、他の通貨ペアでは少数第四位と覚えておけば大丈夫でしょう。
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