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XMの取引時間はどう見る?初心者向け徹底解説。
ここではXMの取引時間を解説します。海外FX業者はサーバーの特定の地域の時間を基準にしています。
日本にはない夏時間(サマータイム)も海外FX業者では導入しているため、移行期間や時間のズレなどを正しく判断する必要があります。
そこで今回はXMの取引ツールであるMT4、MT5の時間の見方や、夏時間と冬時間を一覧にしたカレンダーも参考にしてください。
XMサーバーと日本時間との時差
XMを含む海外FXのほとんどがグリニッジ標準時(GMT)を基準にした取引時間を導入しています。
XMが本社を置いているキプロスはGMT+2(冬時間は+3)なので標準時より2時間(3時間)進んでおり、取引ツールであるMT4、MT5もそれに則ったものです。
イギリスと日本の時差はGMT+9ですから実際の取引における時間の見方は6時間(7時間)進めて数える必要があります。
MT4/5の表示時間
それでは実際にMT4、MT5画面を表示しながら見てみましょう。
次のチャートは2020年3月30日に発表された「日本小売売上高前月比」直後のドル円です。予測よりは悪くない結果でしたが前月比を下回っていますので、結果としてドル買いに傾いた相場です。
今回の指標はキプロス時間(GMT+3)で02:50に発表されています。これは日本時間に直すと6時間進んだ08:50に行われたものです。
定期的に行われる重要指標は日本時間で頭に入れておくと見逃しを防ぐことができます。
取引時間を意識すると、相場が動く節目を利用してトレードチャンスを増やしたり、利確のポイントの参考にすることが出来ます。
今回MT4とMT5に表示された時間と日本時間との対応表をご用意しましたので早見表として参考にしてください。
日本時間とMT4/MT5(表示時間)の対応表
夏時間(3月29日~10月下旬予定)の対応表です。この期間は毎週月曜日の朝6:05~土曜日の朝型6:05にかけて営業しています。
MT4/5表示(GMT+2) | 日本時間表示(GMT+9) | 開場・閉場時間 |
0:00 | 7:00 | |
1:00 | 8:00 | |
2:00 | 9:00 | |
3:00 | 10:00 | |
4:00 | 11:00 | |
5:00 | 12:00 | |
6:00 | 13:00 | |
7:00 | 14:00 | |
8:00 | 15:00 | 月曜日RUB通貨ペア:開場15:05 |
9:00 | 16:00 | |
10:00 | 17:00 | |
11:00 | 18:00 | |
12:00 | 19:00 | |
13:00 | 20:00 | |
14:00 | 21:00 | |
15:00 | 22:00 | |
16:00 | 23:00 | 土曜日RUB通貨ペア:閉場23:55 |
17:00 | 0:00 | |
18:00 | 1:00 | |
19:00 | 2:00 | |
20:00 | 3:00 | |
21:00 | 4:00 | |
22:00 | 5:00 | 土曜日5:50閉場 |
23:00 | 6:00 | 月曜日6:05開場 |
続いて冬時間(11月上旬~3月下旬予定)の対応表になります。月曜日と土曜日の開場・閉場時間が夏時間より1時間遅くなることに注意です。
MT4/5表示(GMT+3) | 日本時間表示(GMT+9) | 開場・閉場時間 |
0:00 | 6:00 | 土曜日6:50分閉場 |
1:00 | 7:00 | 月曜日7:05分開場 |
2:00 | 8:00 | |
3:00 | 9:00 | |
4:00 | 10:00 | |
5:00 | 11:00 | |
6:00 | 12:00 | |
7:00 | 13:00 | |
8:00 | 14:00 | |
9:00 | 15:00 | |
10:00 | 16:00 | 月曜日RUB通貨ペア:開場16:05 |
11:00 | 17:00 | |
12:00 | 18:00 | |
13:00 | 19:00 | |
14:00 | 20:00 | |
15:00 | 21:00 | |
16:00 | 22:00 | |
17:00 | 23:00 | |
18:00 | 0:00 | 日曜日RUB通貨ペア:閉場0:50 |
19:00 | 1:00 | |
20:00 | 2:00 | |
21:00 | 3:00 | |
22:00 | 4:00 | |
23:00 | 5:00 |
1つ注意点としてRUB(ロシアルーブル)を含む取引通貨ペアだけ異なる取引時間になっています。
RUB以外の通貨ペアの開場時間は土曜日の朝方までのため実質的に月曜日~金曜日までの取引ですが、RUB通貨ペアは土曜日も取引できる点が異なります。
その代わりに週の始まりは月曜の15:00~16:00頃まで取引ができない時間となりますので、スワップポイント狙いのトレードを考えている方は覚えておきましょう。
補足:指標時間の表示させ方
MT4/5では下に表示されている「指標カレンダー」から各国の重要指標を時間別に確認することができます。
タグを選択するとその通貨ペアに影響を及ぼす指標が横軸に表示されますが、これらはすべてGMT+2(+3)としたときの時間です。選択した時点で指標はマークされます。
最も重要な指標はシグナル3つで表示され、発表の前後に相場が大きく動くことが予想されます。デイトレードのような取引スタイルを考えている方は取引日に重要な指標が無いか確認するようにしましょう。
XMの取引時間
XMの2020年の取引時間について最新情報をまとめました。
夏時間と冬時間の取引期間や時間のズレ、年末年始や祝日は取引時間にどう影響するのか見ていきます。
夏時間とは
日中時間を有効に活用するため、諸外国では標準時を1時間進める慣習(夏時間)があります。
一般的に夏時間の導入期間は「3月第2日曜~11月第1日曜」です。ただ切り替えの具体的なタイミングはFX業者や年ごとに少し異なるので個別に確認する必要があります。
現在日本では夏時間は導入されていないので慣れないうちは違和感があるかもしれませんが、XMでは夏時間を導入しています。
XMを含む海外FX業者を使おうと考えている方は、月曜日の開場時間と土曜日朝方の閉場時間が1時間ほど前後することを理解しましょう。
XMの夏時間・冬時間
続いてXMの夏時間・冬時間の異なる取引時間や移行期間について解説します。
XMから発表された詳細をもとに2020年版の夏時間・冬時間となる期間をまとめました。
2020年 | 期間 | 移行期間 |
夏時間 | 3月29日~10月30日 | 3月9日~3月28日 |
冬時間 | 11月2日~3月8日 | 発表未定 |
XMでは毎年約3週間程度の移行期間を設けてから夏時間、または冬時間へと移行します。2020年の夏時間への移行期間は3月9日~3月28日に行われました。
一覧しやすいようカレンダーにもまとめましたのでご確認ください。
冬時間はまだXMから具体的な移行期間が発表されていませんが、例年通りならば10月30日までが夏時間、営業日となる11月2日から冬時間と考えられます。
また、移行期間中は開場・閉場時間が変動します。詳しくはXMから届くお知らせを確認する必要があるので注意しましょう。
XM取引時間の確認方法
- XMのメールを受信設定している方は毎年3月中旬と10月下旬頃に取引時間の変更の旨が届きます。
- また、取引時間の変更など重要なお知らせはXMのトップページからも調べることができます。下記のように移行期間は開場時間が通常よりも早くなる週と閉場時間が遅くなる週があります。
(XM重要なお知らせ:2020年3月5日)
見やすいように表にまとめてみました。このように移行期間は通常時間(冬時間)と早い開場・閉場時間が入り乱れていますので早朝の取引には十分注意してください。
【開場時間(月曜日)】
日付 | 開場時間 | 日本時間 |
3月8日 | 23:05 | 6:05 |
3月15日 | ||
3月22日 | ||
冬時間 | 00:05 | 7:05 |
【閉場時間(土曜日)】
日付 | 閉場時間 | 日本時間 |
3月13日 | 22:50 | 5:50 |
3月20日 | 23:05 | 6:05 |
3月27日 | 22:50 | 5:50 |
冬時間 | 23:50 | 6:50 |
XMの年末年始・祝日の取引時間
XMの土日以外の休業日については次のようになっています。
- 1月1日(元旦)
- 12月25日(クリスマス)
したがって年末年始に関してはこの2日以外は通常通りの営業です。
2020年の場合、12月28~30日は通常通り、12月31日は深夜1時50分で閉場。カスタマーサポートは深夜3時までになります。
毎月の祝日に関しては土日でなければ取引は通常通り行われていますが、銘柄によって取引時間が前後することがあります。特に各国の祝日とその国の通貨ペアなどが強く影響を受けるため、自分が取引している通貨ペアの国の主要な祝日は把握しておいた方が良いでしょう。
特に重要な祝日の中には日本にないものが多く見られますのでピックアップしてみました。
2020年 | 祝日 | 日付 |
1月 | 中国の春節(中) | 12日 |
キング牧師記念日(米) | 18日 | |
香港の旧正月(中) | 25日~28日 | |
オーストラリアの日(豪) | 26日 | |
2月 | ワシントン誕生日(米) | 22日 |
3月 | 聖灰月曜日(米・欧) | 2日 |
4月 | 灌仏会(米・欧) | 8日 |
カトリック教徒と正教徒のイースター(米・欧) | 12日 | |
5月 | ゴールデンウィーク(日) | 2日~6日 |
6月~12月も複数の祝日が様々な金融商品の取引時間に影響します。下の表は2019年ものですが、毎月取引時間が変更になる銘柄がありますので確認するようにしましょう。
2019年 | 祝日 | 日付 |
6月 | 複数 | 6日~21日 |
7月 | 1日~5日 | |
8月 | 1日~26日 | |
9月 | 2日 | |
10月 | 1日~28日 | |
11月 | 1日~29日 |
XMの主要な通貨ペアの稼ぎやすい時間帯
通貨ペアの中で取引時間ごとの流動性の高いものは次のようになります。
時間帯 | 日本時間 | 特徴 | 動きやすい通貨 |
オセアニア・アジア時間 | 9:00~15:00 | 継続・もみ合い | AUD・NZD・JPY(オージー円) |
欧州時間 | 15:00~21:00 | 変化・転換 | EUR・GBP・CHF |
NY時間 | 21:30~6:00 | 発展・拡大 | USD・CAD |
また、XMで取り扱っているメジャー通貨ペア・マイナー通貨ペアについてまとめました。時間帯ごとに特に動きやすい通貨ペアを赤、動きやすい通貨ペアを黒で表しています。各市場の特徴も解説しながら見ていきましょう。
取引通貨ペア | アジア・オセアニア時間 |
メジャー通貨ペア | カナダ円(CADJPY) |
スイスフラン円(CHFJPY) | |
ユーロ円(EURJPY) | |
米ドル円(USDJPY) | |
ポンド円(GPY) | |
マイナー通貨ペア | 豪ドルNZドル(AUDNZD) |
豪ドルカナダドル(AUDCAD) | |
豪ドルスイスフラン(AUDHCF) | |
豪ドル円(CADJPY) | |
豪ドル米ドル(AUDUSD) | |
ユーロNZドル(EURNZD) | |
NZドル米ドル(NZDUSD) | |
ポンド豪ドル(GBPAUD) | |
ポンドNZドル(GBPNZD) | |
NZドルカナダドル(NZDCAD) | |
NZドル円(NZDJPY) |
まず日本時間9:00頃から東京市場が開きます。
9:00~10:00の時間帯は日本の機関投資家や大手ファンドがトレードを開始する時間帯と重なることが多く、相場に少し変化が起こる取引時間帯です。
とはいえアメリカを中心とするニューヨークなどの資本家と比べると資金力は少なく、世界全体の取引高で見ると約5%ほどだと言われています。
そのため相場が大きく変動することは少なく、今までのトレンドの継続かレンジ(もみ合い)に入ることが多いのが特徴です。
取引通貨ペア | ロンドン時間 |
メジャー通貨ペア | ユーロカナダドル(EURCAD) |
ユーロスイスフラン(EURCHF) | |
ユーロポンド(EURGBP) | |
カナダドルスイスフラン(CADCHF) | |
EURUSD(ユーロドル) | |
ポンドカナダドル(GBPCAD) | |
ポンドスイスフラン(GBPCHF) | |
ポンド円(GBPJPY) | |
ポンド米ドル(GBPJPY) | |
米ドルスイスフラン(USDCHF) | |
マイナー通貨ペア | 豪ドルスイスフラン(AUDHCF) |
ユーロ豪ドル(EURAUD) | |
ユーロNZドル(EURNZD) | |
ポンド豪ドル(GBPAUD) | |
ポンドNZドル(GBPNZD) | |
NZドルスイスフラン(NZDCHF) |
そこから東京市場が閉場し欧州の投資家が参入してくる取引時間が15:00~16:00です。
この時間帯は取引高は約40%を占めており、トレンドの方向性が徐々に決まっていく特徴があります。とはいえ切り替わり直後はまだ市場への参入者は少なく、順張りよりも逆張りを狙ったエントリーが効きやすい取引時間ともいえるでしょう。
取引通貨ペア | ニューヨーク時間 |
メジャー通貨ペア | カナダドル円(CADJPY) |
ユーロカナダドル(EURCAD) | |
カナダドルスイスフラン(CADCHF) | |
ユーロ米ドル(EURUSD) | |
米ドル円(USDJPY) | |
ポンドカナダドル(GBPCAD) | |
ポンド米ドル(GBPJPY) | |
米ドルカナダドル(USDCAD) | |
米ドルスイスフラン(USDCHF) | |
マイナー通貨ペア | 豪ドルカナダドル(AUDCAD) |
豪ドル米ドル(AUDUSD) | |
NZドル米ドル(NZDUSD) | |
NZドルカナダドル(NZDCAD) |
最後はNY(ニューヨーク)市場です。世界最大の市場であり、取引量が最も多い時間帯です。ロンドン市場で出たトレンドを引き継ぎ、さらに拡大・発展していく取引時間といえるでしょう。
ただ一つ注意しなければならないことがあります。相場が大きく動くNY市場ですが、この取引時間は大きな指標発表も重なる時間帯ですので、ロンドン市場で発生したトレンドが一気に全戻しになったり不安定な相場に移行する場合があることを念頭に入れておかなければなりません。
そういったケースを踏まえながら指標発表の時間帯付近はトレードを控えるという戦略も大切です。また、大きな指標がないかどうか週の初めにあらかじめ調べておくといったことも必要になります。※慣れると指標前の値動きはチャートを見ただけで分かるようになります。
取引時間を意識してトレードをする事でより優位性のあるトレードが可能になります。