海外FX初心者が注意すべき7つのポイントをプロトレーダーが解説！

2021年7月1日

海外FX初心者が注意すべき7つのポイントをプロトレーダーが解説！

FX歴12年、専業トレーダーの王様です。今回は海外FXをこれから始める方に最短ルートで何を覚えるべきか書いておきます。

①海外FX業者の禁止行為を知っておく事

海外FXでは禁止されている取引があるので、初心者の方は知っておかないと最悪口座凍結され、口座資金を引き出せなくなってしまいます。

特に、マイナーな海外取引所ではスキャルピングを禁止している所もありますので、しっかり各業者の禁止行為を調べておきましょう。

今回は大体の証券会社で禁止されている、または禁止されている事が多い条件を書いておきます。

海外FXの主な禁止行為

複数の口座を使った両建て
複数業者を使った両建て
チームで共謀しての両建て
同じ価値を持つ商品の価格の歪を利用した裁定取引（アービトラージ）人工知能やEAによるものも含む
サーバーを不正に遅らせたりエラーを利用した不正行為
窓だけを狙った取引
経済指標だけを狙った取引
5分以内の高速取引

このような取引は禁止されている事が多いので、普通とは違った取引を考えている場合は、利用規約をしっかり読んだ上で、海外FX業者にお問い合わせをして確認してみる事をおすすめします。

経済指標は経済指標カレンダーをサイト等でチェックしておくと良いでしょう。

②証拠金維持率に気を付ける

先ほどの禁止行為とは別に、各業者によってルールが異なります。特に強制ロスカット水準に関しては各業者で異なる場合が多いです。

XMやクリプトグラフなど、証拠金維持率20％を下回った所でポジションが強制的に決済されて損切となります。

証拠金維持率を高めるためには、高いレバレッジの口座を使用し、ロットを少なくしてエントリーする事が必要になります。

ロットを大きくすればその分少ない値動きで利益が出ますが、逆に損失も大きくなります。

一番は証拠金維持率いっぱいになるような大きなポジションを持たない事です。

上級者になると損失のコントロールが出来るので、損切を短くすることによって大きなロットでエントリーし、効率よく稼ぐという方法を取ります。

しかし、初心者の方は損切をそもそも設定していないという事もしばしば見受けられるため、なるべく少ないポジションで取引するように心がけると、強制ロスカットによる不意の損失を避ける事が出来ます。

海外FXでは追証になる事が無いため、国内口座とは違い、強制ロスカットになっても借金にならないゼロカットシステムの仕組みがあります。これによって海外FX業者がマイナス分を補填してくれますので、そもそもFX口座内に資金をたくさん入れておかなければ、最悪でも入金した分までの損失で抑える事が可能です。

また、経済指標の発表時には値動きが大きくなりますので、初心者の方は特に重要な指標発表の時間はチェックしておき避けるようにしましょう。

さらに、朝や値動きの激しい時間帯は急激にスプレッドが広がる場合があり、それに伴い証拠金維持率も低下してしまうため、余裕をもったポジションを常に意識しておく事は大切です。

③入出金手数料に気を付ける

海外FXでは入金や出金をする場合に手数料がかかる場合があります。

XMでは入金、出金手数料は無料ですが、40万円未満の出金の場合は決済代行会社への2500円と、銀行によって価格は違いますが、リフティングチャージ(円為替取扱手数料)が1500円から2500円程度かかってしまいます。

40万円以上で出金を行えば仲介銀行での手数料は無料になるという事は覚えておきましょう。

悪質な業者だと、「出金時に利益額の20％が引かれる」、「出金するには半年以上の取引が必要」等の投資家にとって非常に不利な条件を突き付ける業者もありますので、くれぐれもマイナーな業者を使用する事は避けるようにしましょう。

当サイトでおすすめしているサイトであれば、そこまでの悪質な業者はまずありません。

④ワンクリックトレードに気を付ける

MT5のワンクリックトレーディング機能をオンにしていると、注文の確認を省略出来るため、細かいタイミングでエントリーをする際に有効です。

しかし、特にスマホでは間違ってタップしてエントリーしてしまうと、それだけで大きな損失に繋がる場合もあるので、エントリー時以外にはボタンを非表示にしておきましょう。

⑤ロット数の単位が国内口座と異なる点に注意

国内FX口座では1ロットが1万通貨なのに対して、海外FX口座では1ロット10万通貨となります。

1ロット10万通貨では1Pips動く毎に1000円ほど変動するという事です。国内FX口座から海外FX口座に移行して同じ1ロットと勘違いしていると、10倍もの差がありますので注意しておきましょう。

⑥海外FXの税金に注意

海外FXで利益が出た場合、給与所得者(サラリーマンやアルバイト)であれば年間20万円を超えた場合、非給与所得者(専業主婦や学生、個人事業主)は38万円を超えた場合、確定申告が必要です。

ポジションを決済した時に出た利益に課税されるので、含み益のままポジションを持っていても税金はかかりません。もちろん一年を通して損してしまった場合も税金はかかりません。

国内FXの税金は一律20％ですが、海外FXの場合は累進課税となる点に注意しましょう。

海外FXの税金

所得金額	所得税率	控除額	住民税
195万円以下	5％	0円	10％
195万超～330万以下	10％	9万7,500円
330万超～695万以下	20％	42万7,500円
695万超～900万以下	23％	63万6,000円
900万超～1,800万以下	33％	153万6,000円
1,800万超～4,000万以下	40％	279万6,000円
4,000万超	45％	479万6,000円